ことはのあや

日々の想いや雑感をできるだけ飾らず発信します。文体や一人称に揺らぎが見られるのは仕様です。悪しからず。

大学って何だ

www.ikedahayato.com



Facebook開いたらイケハヤさんがこんなことを書いてましてね。
この「大学での学び」ってのが最近私が悶々と考えていたことだったので、衝動的に更新遅れがちなブログを更新するに至ったのです。


もう大学に入って3年半以上経過したわけですけども、
「大学で得たものって何だ??」
と私は考えるわけです。


大学生という身分で長いことやってきて、温室のような環境でぬくぬくと過ごし、「奨学金」という借金の恐ろしさも十分に知らないままこれまでやってきたわけです。
(ま 「奨学金」という話題でも書きたいことがたまってるので、それは今後の記事ニ而。。。)




大学生って人生最大のモラトリアムですよ。少なくとも私の人生の中では。
一人暮らしで親にも束縛されず、
奨学金」やらバイト代を好きなことに使い、
もう十分な大人でありながら「大学生」という免罪符を使って責任逃れができる。



以前、「大学に行く意味って?」というテーマで人と話す機会があったんですが、
その時も私は「大学生という肩書き」について主張いたしまして。
やっぱり便利なんですよね。この肩書き。
もう半年後には学割使えないんだぜ、俺。考えらんない。。。



自己紹介の時
「ぼく○○大学の2年生なんですー!」
と告げるだけで、
・おおよその インテリレベル
・おおよその 人となり
 →大学ごとに集まる人の特徴がある(経験則)
・おおよその 大学生としてのレベル
 →学歴で人を語るのはもう古典レベルだと思うんだけど、やっぱりFラン大学とかはあるわけで。

を周囲に伝えられる。


さらに
「○○学部です!」
と加えれば、
・おおよその 志向性
・おおよその 思考法の特徴や性格
 →大きな枠で言うと文系・理系の区分がわかりやすいか。経験として文系は感情で動き、理系の人は理性で動く印象。
・おおよその 将来目指しているもの

も伝わるだろう。



社会人
「わたくしは○○商事の営業をしておりまして、まず弊社の事業内容が■■と△△でして。。。わたくしはその中でも××の業務を担当しております。特に◇◇業界は最近好調でしてねーーー」
大学生
「○○大学■■学部で、△△の研究をしています。」
といった感じで大学生は端的に自分を表現できる(若干や 大仰)。



てな感じで大学生という身分は特権階級かってくらい魅力的なもんなんです。

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少しわき道に逸れてしまったけれど、言いたかったのは
・大学生というのは人生最大のモラトリアムである
・こんなぬるま湯に浸かっていては未来ある若者が腐ってしまう←特にこっち
の二つ。



だって4年だぜ。長い人は院やら留学で軽々プラス1-2年するだろうし。
こんな長い期間ぬるま湯に入れられてたら、溶ける寸前までふやけちゃって、
大きな志もなく大学に入ってしまった私のような学生は人生の迷子になっちゃう。


「揺るがない夢」や「高等教育を通して得たいもの」っていうのを持たずに大学進学してしまう 私のような人たちって、
けっこうな数いると思うんですよね。。。


『親が大学ぐらい行っとけって言うから。』
『就職を考えると大卒の方がいいかと思って。』
まあ人によって大学に持つ考えやらエピソードは様々だとは思うけど、
誤解を恐れずに言えば「人生の選択を先延ばしにするために」大学に来るのは危険ですよ。
私がいい例です。


人生の猶予期間を得るために大学に来るぐらいなら、自分が何を学びたいのか確固たるものがないのなら
高卒で地道に働いた方が賢明ですよ。
大学で学ぶこと以上に就業の中で得られる経験ってのは膨大だと思うんだ(まだ働いたことないんだけど)。
社会人経験した後に大学行ったり海外留学したりなんて個人の自由なんだから、自分の信じる方に進むべきなんだよなあ。。。



最近はFacebookで著名な方をフォローしてその人の発信するブログやシェアした記事を保存して読むのが慣例化していて、
その「保存済み」リンクの中にも参考になったものがあるので貼っときますね。


toyokeizai.net

この記事は最初介護業界の闇について論ずることから始まっていつの間にか教育や日本社会の話にまで広げている。
個人的には職能教育の話とかが興味深い。
介護や保育といった ある特定の業界が破綻しているのでなく、日本自体の破綻が露わになってきたんだと危機感を覚える。
(抑々 日本の将来を左右する大事な教育費が毎年毎年圧迫されているこの国っていったい。。。)

logmi.jp

この記事は就活生向けではあるんだけれど、
「>>人生の分岐点をもっと前に持ってきてほしい。これ、とても大事です。みなさんが悪いわけじゃなくて、日本人の傾向なんですが、大学3年生が近づくと、ああ就職活動だ、じゃあ自分の人生を考えて……、なんてことが起きます。世界で一番遅いと僕は思ってます。<<」
ていう所とか刺さる内容が多い。



自分も就活を経験したのでいくつもエピソードを持っていましてね。。。


就活終了後に内定祝勝会で複数の学生と就活支援でお世話になった企業の方たちとワイワイ盛り上がっていた時の一幕。
就活支援の社長さんが「就活どうだった?」と周りの学生に尋ねるわけです。
で、私ではない学生さんが「いろんな業種を見ることができて、こんな仕事もあるんだ― と思って楽しかったです。」
こんな旨の発言をしたんです。

私もこの学生さんの意見には共感する点があった。
就活は辛いことも多かったけど、これまでの人生経験にはないものをたくさん吸収出来たように感じているんです。


でも、ふと冷静に考えた時こういう感想が出るのはおかしくないかという思いが沸々と湧き上がってきたんです。
だって就活の時期って社会に出る約1年前の時期ですよ。
その頃になってやっと自分たちの生活を支える数々の仕事を知った って相当遅くないですか?


1年前に知った企業の一部にエントリーして、その中で内定をもらったら4月からはその企業で働く。
この構図って相当ヤバいですよ。
就活のほんの少しの期間で得た知識なんて社会を知る上での導入にしかならない。
そりゃあ入社後3ヶ月で辞める人も出てきますよ。


学生は自己理解も深まってないし、企業と人が対話して「あーでもない。こーでもない。」とお互いを理解していく過程が圧倒的に欠如してる。
まあ個人的に日本ってこんな感じかと諦観してる一方で、この課題を何とかせねば!と思う所もあるんですよね。



で、「大学での学び」という話に戻ると、教育学部や医学部みたいに特定の資格取得を目指しているのならともかく、
私みたいに文学部に何の気なしに入るようなことしたら、卒論の段階になって後悔しますよ。
最近ホントにきつくて、「何で大学入ったんやろ。こんなんなら高卒で働いてた方が幸せやったわ。」
何度このなよなよモードになったか挙げればきりがないくらい。


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結びに
「大学で得たものって何だ?」という問いに関して答えておけば、
「自分の世界が広がった」という一点に尽きます。

学外ではいろんな所にお世話になりましてね。
生涯関わり続けたい活動とか、キラキラした学生・社会人とのつながりとか出会いの量がもんのすごくて、この数年間ですんごく世界が広がりました。
ま そのうち大学が果たした役割ってほんの一握りで、自分が影響を受けたものの大半が学外のものなんですけどね。。。



ざっと読み返すと語尾の表現が揺れに揺れてて自分で笑ってしまう。
これくらい柔軟に生きないとな。


ORESAMA / 流星ダンスフロア -MUSIC VIDEO- (TVアニメ『魔法陣グルグル』2クール目OP主題歌)

このMV完璧すぎて見るたび泣きそうになる。PONさん かわ。